kojiの世界 漫画『マイホームヒーロー』 第一巻 感想
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漫画『マイホームヒーロー』 第一巻 感想



主人公はどこにでもいる平凡なサラリーマン「鳥栖哲雄」47歳、おもちゃメーカーの営業職。既婚者で大学に通う一人娘がいる。娘は一人暮らしをしており、その件に心の底から心配するが、娘からは煙たがられるという。
本当に、ごく普通の、ありふれた一般人だ。
そんな彼の、ちょっと笑えて心温まる良いお話? いいえ、違います。

彼が普通ではなくなる物語です。

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今もどこかで、心が傷ついている。今もどこかで、命が失われている。
それは決して他人ごとではない。次はあなたの番かもしれない。

こんなこと言っても大抵の人は気にしない。
自分には関係のないことだ、自分の身に降りかかるわけがない。
例えそうだとしても、それはずっと先のことだ。

オレもそう思う。だって、そう思わないと精神が壊れてしまうから。
どこかで傷ついている心に、失われている命に、
その一つ一つに涙を流していては精神が崩壊してしまう。

では、本当にあなたの番が来たとしたら?

あなた自身が、あるいはあなたと同じくらい大切な何かが、
傷つき失われそうなとき

全てを捨てても守りたいか?

-あらすじ-

どこにでもいる平凡なサラリーマン鳥栖哲雄。「たまたま近くを通りかかった」という理由で、一人暮らしをしている娘とファミレスで会うことに。
「変な虫がついていないか?」と心配するが、当然娘「零花」は煙たがる。そんな零花の顔に複数のアザを発見する。

追求しても「ウザい」の一点張りで、とうとうファミレスを出てしまう。

哲雄もファミレスを後にすると、「レイカを殴ってやった」と会話する男達を発見する。
「たまたま下の名前が一緒だった他人だ」と思いつつも、気になって彼らを尾行してしまう。
結果、彼らはヤクザの一味であり、哲雄は彼らの仲間にボコボコにされる。

翌日。

「確かめよう」そう考えた哲雄は合い鍵を使って娘の部屋に入る。部屋には明らかに同棲していると思われる物が。
そうこうしているうちに部屋の扉が開き、誰かが入ってくる。咄嗟に隠れた哲雄の目に映ったものは、昨日「レイカを殴った」と話してた男だった。
彼は仲間から「昨日、零花の父親に尾行されていた」との電話を受けて激昂し、「ぶっ殺してやる!!」と呟く。

「零花に先に連絡しなければ…!!」娘のスマホに電話をかけると、なんと部屋内で着信音が。零花は部屋にスマホを置きっぱなしで出かけていたのだ。スマホを手に取る男。
「最悪だ」 僕の唯一の宝物 何に代えても・・・・零花を 守らないと…

「てめぇが父親か!? 今どこだ!? 殺してやんよ!!」

守らないと…

哲雄の妻であり、零花の母親である「歌仙」は娘の部屋に向かっていた。
部屋に入ると家具がひっくり返り、めちゃくちゃな状態だった。
そして血の海に横たわる男とその傍らにかがんでいる男。

「哲雄さん…?」

「…母さん…」

父は唯一の宝物を守った。人を殺して。

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オレは父親になったことなんてないけど、鳥栖哲雄の気持ちはすげぇわかる。
自分の命と同じ、いや、それ以上に大切な、たった一人の娘を、全てに代えても守ろうとすることは、父親として当然の思考だと思う。

ただ、やはり殺人はやってはいけないことだ。例え劇中の男のように糞な奴の命でも。
でも、すげぇわかる。

どうすればよかったんだろうな… 本当そればっかり考えてしまう。
どうして幸せって続かないんだろうな。
鳥栖一家には幸せになってほしい。だが、人を呪わば穴二つ。
これから鳥栖哲雄が、鳥栖歌仙がどうなっていくのか。
修羅の先に幸せがあるのか、果たして…

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